例えば映画の中に海の描写が出てきたとき、母体や初潮を連想する
水が雲になり、雨になり、川になり、そして海に帰るように、
死が自らに訪れたとしても、海に、母の元に帰るのだと思うと、
急に肉体から放り出された魂の目的地があるのだと思えて、
迷子にならずにすむんじゃないかと思える
海は、怖い
私は自分の体に子宮があり、卵巣があり、乳房があるということがひどく恐ろしい
性的な視点でしか物事を見ていないかのような人間が腐るほどいる
自分は消費される側に有無を言わさず回されたと感じてしまう
そもそも、子供を産む側の性というのがとても受け入れられない
穴は、赤と黒、血のブラックホールみたいで、恐ろしい
この体について、ずっと外れ籤を引いたような気持でいる
横断歩道さんへ
美しく、繊細で、そして深く考えさせられる詩でした。
詩の後半から、主人公の、女性であることの忌避感、愛無き性の交わりと、"子供を産む側の性" であることの嫌悪と、その不安な思いに触れたとき、胸が締めつけられそうになりました。 いったい何が、何者が、一人の女性にこのような不安を抱かせたんだろうか....
>この体について、ずっと外れ籤を引いたような気持でいる こんなさびしい、悲しい言葉を、吐かずにおかなくした、相手を、私は、 心から憎む! 大声で非難する!
未来は、わからない。 外れ籤なんかじゃない。 決め付けちゃだめだ。 その "私" のままで、よかったと思えるように、そうなれるように、 私も、全力であなたの詩に向き合いたい! と思いました。 ゆめの