朝 鼻に熱を感じる足元を這う湯気が ふと 顔をあげ 私を摩る道を越えようそうして落ちた湯気が なぁ と語りかけてくる 『まるで一人になったみたいじゃないか』私は湯気をかきながら すん と鼻をしかめるのだ