腕が伸びても届かない、
白い砂に混ざる
赤と黒の石のこと
しじみはいつも、それを読んでいる
人間たちよ、と
しじみは身体を震わせ唱える
人間たちよ、お前たちの悪い夢を
おれは世界の裏側から
拾ってくるのだ
悪い夢には道が出てくる
道にはお前たちがいて、
お前たちに似た像がゆらゆらと……
道を取り囲むように、
あるいは点々と、
地に染みを描いてゆくのだ
染みは大気や煙草のそれと
境界がつかず、
膨らんで萎んでいく
おれにとって、それは、
あちらに帰る烏の群れに
似たようなものなのだ
……私はかもめです
しじみの独白は
波の合間に隠しておきました
ウチダ キョウカさん
こんばんは。
初めまして。YUMENOKENZIと言います。
よろしくお願いします。
浜のざわめきと潮の香りが、私の脳に一撃をくらわせました!
ユーモアとペーソスを仕込んだ逸品のアートな詩です!
「……私はかもめです」のとこで、プッと 笑ってしまったのですが、
このオチの仕掛け、わからなくて ..... よろしければ、おしえていただけませんか?
キョウカさんのInstagram、TOPページのみですが、拝見しましたが、こちらの詩と同じ潮の香りがします ...!
キョウカさん、おしゃれなアーティストさんですね!!
ゆめの