負けた。
私はこてんぱんに打ち負かされた。
あんなに練習したはずのパンチも蹴りも、アラタさんの広い胸にはびくともしなかった。
弾き返されるときの手の感触、脚の感触はこの胸に刻み込まれている。
今出せる力をすべて振りしぼって繰り出したドロップキックでさえも手応えがなかったときには、目の前が暗くなった。
組み伏せられて、なすすべもなく試合終了の鐘を聞いたときには、涙がこぼれていた。
ボロボロになった体を引きずってリングから立ち去るときには嗚咽がとまらなかった。
それでも、最初の頃は練習が終わるとしばらく立ち上がれなくなったのを覚えている。
この一年で自分でも驚くほど成長していることを思って笑みがこぼれた。
この先どんどん強くなっていける自分を予感してワクワクしている。
次にアラタさんと戦うときまでにもっともっと練習して、そのときには必ず、私が打ち負かしてやる!
けいとさん、こんばんは。 初めまして。
試合、練習、お疲れ様です! と思わず声出してました😀 これはプロレスでしょうか? パンチに、蹴り、ドロップキック、組み伏せ … エキサイティングな技を、詩に投げ込んで書き上げた、ユニークで、面白くて、ほろ苦い、すっごく素敵な詩でした!!