月 と 詩 人
詩作品・公開 コミュニティ
574作品・閲覧数:221,390
TOP
詩投稿・公開
利用規約
Members
グループ
ブログ
About ・Contact
FAQ
システム障害
その他
🟡 「 利 用 規 約 」「 ガイドライン 」に 従 っ て サ イ ト を ご 利 用 く だ さ い
すりガラスの丸い花瓶に
今朝 摘んできた紫陽花はある
葉は爬虫類の皮膚のように
懐かしく ひそやかな息をする
艶のない和紙の花びら
青く憂いの滴が染めた
花に蜘蛛の銀糸が絡んでいる
紫陽花「が」ある,ではなく,紫陽花「は」ある。この「は」が,紫陽花の存在を確かなものにしていると感じました。最後の一行もよいですね。紫陽花が切り取られる前にそこにいたであろう蜘蛛の動きが感じられ,タイトルの「静物」との対比がうつくしく描かれていると思いました。
細川さん、こんばんは。
紫陽花の存在感を表現したかったので、嬉しい感想です。
お読みくださりありがとうございます。
紫陽花「が」ある,ではなく,紫陽花「は」ある。この「は」が,紫陽花の存在を確かなものにしていると感じました。最後の一行もよいですね。紫陽花が切り取られる前にそこにいたであろう蜘蛛の動きが感じられ,タイトルの「静物」との対比がうつくしく描かれていると思いました。