爽やかな風がリネンのシャツをなびかせて、
通り過ぎてゆく まるで僕たち時計が消えた世界みたいに
自由だと思った
木陰に入って
君のまつげのきらめきを見届けてからキスをした
きみといると、水面も木の葉も何もかもが輝いて、
すべてがまぶしくて仕方がないよ
きみが僕の心の蓋を溶かしてしまったせいで
きみは僕を時に傷つける
たまに、僕はきみに見捨てられたような気持になることがある
でも、きみに与えられる不幸なら、幸福の何倍もの価値があるよ
きみは傷つけてしまうからと離れてゆくけど
きみがもう他の誰も傷つけないように、
僕がいっとう傷つきたかった
シャッターを切るようにゆっくりとまばたきをするきみが
目を閉じてから開けるまでのあいだに
僕たち以外の人間が消えてしまえば良いと願った
恋に落ちてしまった切なさ、盲目になってしまってる主人公の瑞々しさが、たまらない! こういう感情を一生持ち続けたいものだが.....! ああ