木の葉から滴る水滴を啜るは石崖蝶の近縁乳白色の翅に走る網目、やわらかな色は路を平明にし古地図の切れ端さながら群れとなれば、人の路を示す鱗粉は小童を幻覚へ誘う口吻に叩かれる石鹸玉、追想を強いて爆ぜ現る翅はあわさり、眼前を覆う清き一枚は小童に確かな足を与えからだを擡げ踊り狂う草花は小童の背を押した
蝶は賢さの象徴のように思えました。、下手に知恵をつけて手段と目的を履き違えるぐらいならば、好奇心のままに蝶を追い駆けていたいものだと思わせてもらいました。