夕焼けってどうしてこうも、不吉な色を放つのかしら。死を連想させる夕焼けの詩…昔々×××様に暗唱させられたっけ。今や朧気な記憶だけど、こんな詩だった気がする。
ある日、夕焼けが牙を向いた
終わりを告げる鐘の音は審判の始まり
太陽面爆発は冥府への遣い
偽りを写し伝える通信機器の機能を停止させ騒擾を起こした
繋がりを絶たれた猿、隣人を愛す懐なし
孤独を自覚せよ、我が物顔共
醜き者、我を鑑賞そして記録するなかれ
汝の美しさにつながる事無し
純粋無垢な童子は自ずと我と同化する
我、永遠の引き立て役に留まるを潔しとせん
汚れし者が我を見る今を脱す
青い星に到達した渦巻く業火は
肉塊をかき混ぜ再編成をした
鎖を解かれた巨大な人型
岩漿のように沸き立つ血肉に
太陽は自身を握りつぶすよう命令した
今思えば×××様も寂しかったのかもしれない。第一、惑星ともあろう大きな存在が私達みたいなちっぽけな生き物相手にするかしら。×××様は自分自身を太陽に重ねたのでしょうが、結局のところ思い上がり、若しくは誇大な存在を示したかっただけでしょう。×××様への思いは冷めても、それでもやっぱり夕焼けに対するおもいは変えられない。
また絢(あか)るい夕焼けが見てみたい。
すぅ様 おはようございます
皆さんいろいろな考察をしていただいて光栄です!
あえてここで自分がどういうつもりで書いたのかは伏せますが(笑)
ただ太陽による裁きを浄化と捉える人がいるというシーンはもともと文として挿入するか悩んでいた部分だったので、すぅ様流石の読み込みとしか言いようがありません!