太陽を我が物とする褐色肌黄金色の髪は収穫時だろうか巨きな目と睫毛は明け方の烏揚羽のようにゆっくりと羽ばたきむき出しの八重歯は健康的な琺瑯質八重歯に負けじと光るは延伸した爪を飾る装飾郡鼻腔は彼女の芳香を記憶していた浮かび上がる教室と文芸部のはらから黒髪眼鏡の不在証明は外された鎖が物語る盛夏氏はからから笑った鞄に身を潜める雑記帳埋め尽くされたギャル文字は彼女の文体によって統率されている海も空も彼女による表現しか許さない夏の終わりの一行が文字螺旋にちゃぽん
孤海さんへ
高校文芸部時代、ある夏の熱い一日に起こった少女の鮮やかな変貌に、一瞬で心を持っていかれ、恋に落ちた主人公 (孤海さん) の衝撃を、懐かしい、愛しい思い出として、作者は、今こうしてこの詩に記録したのだと、そう自由に想像させてもらってもいいですよね? 笑顔
ゆめの