草のベッドに横たわり
甘い土の匂いを胸に
草の葉に無数の光りを
見つめていた、ひまわりの丘
今朝は、どうしてこんなに眠いの?
俺、なんで原っぱに寝てんだっけ?
さっさと起きて 仕事に行かなきゃだ
さあ、飛び起きるぞ、KENZI!
白猫が、見事なアーチを描いて
草のベッドから 跳ね上がった!
すぐに、驚きと恐怖の声が、
大地に 響き渡った
"ギャオ~!
何だ? 俺はニンゲンだ!
名前も ある!
KENZI…
そう、KENZIという名のニンゲン
何だ? このフサフサの
ネコのような腕、足、胸…
ああ、心臓が、バクバクして、爆発寸前!"
白猫は、野ネズミを狩り
転がし、いたぶるが如くに
狂ったように、鳴き叫びながら
いたずらに跳ね回っている
"夢だ! 夢だ! 夢だ!
そうだ、夢の中に決まってる
いつものように
鏡を見れば、きっと… "
まるで白馬が駆けるような
美しいキャンターで
白猫は、一気に丘を
駆け下りていく、鏡を探して
"大きな木の側に
ニンゲンのクルマ?
俺も、クルマに乗れるんだよ
あれ? サイドミラー、高いとこだな"
白猫は、ミラーに姿を映そうと
大木の枝に 飛び移った
そうして、その空色の瞳が、
やがて雨みたいに 濡れ出したとき
猫は、地に落ちた…
丘からの風が、
甘い匂いを含ませ土をはこぶ
大きな木の下で
俺は、ようやく目が覚めた
その柔らかな土の中に
ひまわりの種を見つけて
俺、思い出したんだよ
きみを抱きしめて
あの丘で、泣いていたこと
こんな、へんてこな夢と、
俺たちの現実の… 意味も
大切なことは、一度しか言わない
書くのも、一回だけ!
きみの夢は消えない
しなやかに生きるきみは
太陽にも負けない
他の誰でもなく
他の誰も持たない、きみの輝きを
ぼくは、知った
知っている
どんなときも
きみは、きみであれ
ひまわりのきみ
きみに、幸あれ
(2021年 夏・秋・冬)
後ろ向きの猫に会いに(逢いに)行ってきました。
まず驚いたのはとても素敵なイラスト達でした。
そしてゆめのさんのプロフィールにあるURLをクリックするとゆめのさんの素敵な詩(手紙)と素敵なBGMの中で引きまれれようなナレーションにも心をもっていかれました
。
Letter from YUMENOKFNZI 10本の動画
その下方に
Iris from ann 8本の動画
というのもありました。
この素敵な場所を皆様にもと思い再コメントさせて頂きました。
ハリーポッター・シリーズ内に登場した、魔法学校の教科書の「幻の動物とその生息地」
Fantastic Bests and Where to Find themと内容は違いますが詩のタッチが幻想的で引きずり込まれるような雰囲気の詩でした。
優しさが心の中に溶けていくような素敵な詩だとおもいました。
後ろ向きの猫に心ひかれます。
こんにちは。
私も猫好きです、以前は犬派だったのですが猫を飼う様になり今はすっかり、猫派です。
この詩を読ませていただいて猫を亡くされたのかな、とそんな事を感じました、もし私の勘違いなら嫌な気持ちにさせてしまってすみません、私も猫と人間とごちゃ混ぜになった夢を見た事があり、ふとそんな事を感じました。
@西川 晋之介 様 西川さん、夜分遅い時間に書いてます。もう休まれてたら、本当にすみません!
私の最初の投稿作品を読んでくださったんですね! サイトのシステムバグのせいで、いただいた、いいねが、表示されてないようですが、通知がありました!
以下
西川 晋之介さんがあなたのフォーラム記事「その空色の瞳の猫は、地に落ちた…」にリアクションしました。(2024.8.6 tue AM)
嬉しかったです! ありがとうございました!!
ゆめの
す時なイラストと共に大切な家族に対する想いあふれる詩がとても素敵です。
良い詩をありがとうございました。
私もこのタイトルはなかなか好きですね。きっと猫とのいい思い出と悲しい別れがあるのでしょう。
こんばんは。非常に良いタイトルですね。「俺」の内面の激しさが強く出ているのは分かりますが、私は自然の事物が登場し描写されているところが好きです。