私の脳は既に変形してしまった熱に弱いキャンディのよう一日中耳からイヤホンを垂らし、ヴァーチャル・インサニティを聴きながらこの捻くれたキャンディをさらに低温でじっくりと溶かすざんばらな髪を気にも止めず洗面所の鏡に映る顔はひどく浮腫んでいる裸眼は見たくないものを適度にぼかしリビングの冷たい壁は何の予定もない私を良しと受け入れる
素晴らしいですね!!
特に、"変形してしまった"
の箇所は、ヴァーチャル・インサニティの
I can’t see
I can’t breathe
No more will we be
の箇所を、イメージしているのでしょうか?
脳が変形してしまって、当然の営みも上手くいかない。
みたいな?
題名の無為も、
And nothing’s going to change the way we live
‘Cause we can always take but never give
And now that things are changing for the worse
のあたりを意識しているのでしょうか?
とてもおしゃれな詩ですね!
1日中って言う表現もいいですね
僕も休日はヘッドフォンをつけてない時間のほうが長くなること、よくあります。
脳をキャンディと例えていたり、
変形していたり、私は読んでいて、八十八ヶ所巡礼を思い出しました。
低温で溶かすってのも、いいですね。
実際、どれだけで脳が溶けるのかを僕は知る由もないですが、脳がどれだけ弱いものなのか、それに頼る人間の弱さなんかも表現していて、とても良い詩ですね。
裸眼は見たくないものをぼかすってところもまた、おしゃれで好きです。