時雨が去れば、春の風は来たる。唯、欲する事を好む、欲する私は、視線を合わせている、過去を許諾する、 理由を解明する時を、思い出す未来に、私を発奮させるのは、初恋を続けている、見苦しさを嫉む私を、眺める幾年月は、審らかを、貴き心中と感取する。 行く秋に少し、姿を消した者を、 忘れる事を、夜に祈る少女の姿。幸福を透明にする、純粋な意思を恥じる、 虚ろな生活を営む私の、雨音を観想する、 雲の流れる色を、溶ける眺め。横書きは、難しい。(許諾:練習#3)
野良さん お疲れ様です! 一文一文が美しいといつも思うのですが、文全体の意味が読み取れなく、このもどかしさに毎度苦悩する私です(笑) かのダンテが、一人の少女を一生涯愛し、その思いを詩に昇華させていったというエピソードを、あなたのこれまでの詩群から、彷彿とさせられたりもします。 この詩の "夜に祈る少女の姿"、"雲の流れる色を、溶ける眺め" という、美しいフレーズに、作者は、どこか諦めにも似た届かぬ想いを ... 込めているのでしょうか。