曲がり切れないカーブは
初恋の人の背中に似ていた
触れたくても逃げていく
それは風のように柔らかく
ほんのちょっとの憧れを
焦がしてしまった
胸の中に太陽がいる
私の瞳だけは
あなたの後ろ姿を
鏡よりも綺麗に映すから
笑った顔が見たくなる
たぶん思い上がっても
浮かれたままの血管に
脈を打つのを
春のせいにしながら
歩いていくんだ
好きって言葉が
分裂しても
飛び散る破片を
隠すのに精一杯
何も出来ずに
形だけが崩れて
目が覚めると
初恋は余白だらけで
雪の溶けた道みたいだった
夢のようにふわふわとして
踵を失くした出会いのように
今日も明日も
光を誘って
螢さん、こんばんは。
一つの恋が、あなたのいのちを磨いて、輝かせている証拠のような、ちょっぴりほろ苦いけれど、でも、すごくみずみずしくて、美しい詩ですね!
恋の結末がどうあれ、今、こんなにも輝いて、凛々しく生きているあなたという人、( 女性 ) に、たとえ一生のうちの、いっときであったとしても、憧れられ、愛された彼は、どれほど幸せな人なんだろうか ... と思いました!
ゆめの